
先延ばしのメリット
古代エジプトには「怠惰」と「好機を待つ」という先延ばしを意味する2つの言葉があった。
「好機をまつ」先延ばしはオリジナリティにつながる
生産性という意味では先延ばしは敵だが、創造性という意味では味方になってくれる。
レオナルドダヴィンチはモナリザを書き始めてから完成までに10年以上費やしている。
その間、光の実験など「その他の余計なこと」をしていたが、この「余計なこと」があったからこそ光の書き方などにオリジナリティが生まれた。
このように先延ばしはクリエイティブな仕事にはとくに有益に働く
しかし、何もせずたださぼるのではない。
先延ばしをしている時間に試行錯誤やアイデアだしを行うことで様々なアイデアが蓄積されオリジナリティにつながる。
会社の成功に1番大切なのはタイミング
数多くの起業にかかわってきた米アイディアラボ社創業者のビル・グロス氏は、会社を成功に導いたものは「タイミング」だと分析した。
分析によると、アイデアでもチームでも能力でもなく42%の確率で「タイミング」だった。
多くの人たちは先に行くものが有利という考えを持っているが、実は利点よりも不利な点が大きいということがマーケティングの研究で明らかになっている。
オリジナルとは「ほかとは異なる、ほかよりも優れている」という意味で先駆者である必要はない。
オリジナルに若さは関係ない
オリジナリティは年齢が若い人でないと発揮できないとの意見が多いがそんなことはない。
オリジナリティがピークに来る時期は個人の2つの思考スタイルにかかっている。
スタイル① 概念的イノベーション
大胆なアイデアを思い描いて、それを実行に移すタイプ
成功年齢:平均43歳
早くに成功するが、年齢を重ねていくほどオリジナリティがなくなっていく。
スタイル② 実験的イノベーション
試行錯誤を繰り返しながら進化をしていくタイプ
成功年齢:平均61歳
成功するまでに時間がかかるが、オリジナリティが長続きする。
年齢を重ねた人であっても試行錯誤と実験を繰り返すことによって、実験的イノベーションを起こしオリジナルな考えを持つことができる。