食べ歩き記事

国頭村のフーヌイユ祭りに行ってきた!!

沖縄県国頭村の宜名真漁港というところで年に1回開催される”フーヌイユ祭り”に行ってきました。
国頭村は沖縄の最北にある村で、この祭りについても沖縄に住んでいる人でも、知らない方がほとんどではないかと思います。
かくいう私も在沖歴20年ですが全然知りませんでした。ほとんど告知活動もしていないようです。
たまたま、知り合いのSNSで開催を知り

シイラの祭り?天日干し!?見たことない?面白そう!!

と思ったので、とりあえず行ってみることにしました。

フーヌイユとは

フーヌイユとは簡単に言ってしまえば”シイラの干物”のことです。シイラはハワイではマヒマヒと呼ばれている中型魚で、鮮やかな青みがかった平べったい魚体と、四角い頭が特徴です。
沖縄でもメジャーな食材で、スーパーなどでもよく切り身やお刺身等が売られていますが、天日干しのシイラというのは見たことがありませんでした。
どんな味なのか気になる、、、、そもそも沖縄では、魚の干物自体がマイナーな存在で、県産の魚が干物になったものは、ほぼ売られていません。
なので沖縄県で、しかも伝統文化的に根付いている魚の干物があるということ自体が驚きだったのです。

しかもフーヌイユは年に一度のこの祭りでしか買えません

その話を聞いていたのでとりあえず、フーヌイユを買うことができれば目的達成だなと思い車を北に走らせました。

フーヌイユ祭りの様子

宜名真漁港に近づくと駐車場の案内係が漁港の100m手前ぐらいで誘導していました。
そのまま第2駐車場に車を止め5分ぐらい歩くと会場に到着。
入り口にはシイラの形をした石像があり、地域全体でシイラ押しなのが見て取れます。

会場はそんなに広くはなく、賑わい的にも地域のお祭りといった雰囲気です。
しかし、出ている屋台や売っているものほとんどはフーヌイユを使ったもので占められていて見たことのないものばかりでした。

屋台の後ろにフーヌイユがつるされているのですが、切り身上で干すらしく、アジの干物等とちがい魚体をそのままというわけではないようです。

目的だったフーヌイユは2,000円で冷凍されたものが真空パックになって売られており、ゲットすることができました。

フーヌイユ料理の数々

着いたのが昼時だったこともあり、せっかくなのでいろいろと食べてみることにしました。

フーヌイユの魚汁は外せないだろうということでオーダー600円。
季節の野菜とふーちばー(よもぎ)が屋台の前にどっさりおいてあり、セルフで入れ放題でした。
だしはすごくシンプルで、おそらくフーヌイユのダシだけで煮込んであるんじゃないかと思います。
魚のいい風味が出ていてフーヌイユ事態に塩気がかなりついているので、味はこれで十分といった感じ。
とてもおいしくいただきました。

フーヌイユおにぎり。焼いたフーヌイユと一緒に握ってあるおにぎりでフーヌイユの塩気がいい感じでマッチしてます。

フーヌイユフライ。これはいわゆる魚フライでしたね。タルタルソースが普通によく合って美味でした。

後は、定番の天ぷらや、フーヌイユのふりかけなどもあり人気商品っぽい感じでしたが今回はスルーしました。

来年また、行くことがあれば食べてみようと思います。

フーヌイユ祭りに行ってみて

正直、かなりおもしろい祭りでした。

沖縄県は小さい島々なので本土ほ人から見ればリゾートや、エイサー、三線など観光イメージでひとくくりにされがちですが、実際に住んでみると地域ごとでかなり異なる個性を持っていたりします。

その中でもシイラというとてもわかりやすいアイコンがあり、ほかのどこにもない調理法で食べる文化があるというのが、とても興味を惹かれました。

沖縄で豊漁の祭りとして様々な漁港で行われるハーリーという手漕ぎ船の競争があるのですが、そういうことも一切なしで、ひたすらシイラを食べて感謝するという、潔い感じも好きです。

来年も参加して今度はてんぷらを食べてみようと思います。